背骨や関節の「ボキボキ鳴らす」は大丈夫なのか?

ふと体を動かしたとき、背骨や関節がボキッと鳴った経験はありませんか?

ポキッと鳴るときには特に同じ姿勢を続けていた後に鳴ることが多いですが、自分でワザとポキッと鳴らす方もいます。
痛みを感じないのでボキッと鳴らすことは大丈夫だとは思っても、音が鳴るのですから「骨や関節に異常をきたしたのでは?」とドキッとしますよね。

そこで今回は、背骨や関節をポキポキ鳴らすのは大丈夫なのか、なぜポキッと鳴るのかなどについてお伝えしていきます。

背骨や関節が「ボキボキ鳴る」とは?

関節 音が鳴る

背骨や関節が「ポキポキ鳴る」とは、何らかの動作で体の一部が動いた拍子に骨や関節も動いたことを表します。

私もよく関節がポキッと鳴りますが、このようなときにはあまり気持ちの良いものではありませんね。

中にはポキポキと鳴らすと、体が伸びたようで気持ちが良いという方もいますが…。

通常は、「骨が折れた?またはひびが入ったのでは?」なんて思ってしまいませんか。

しかし、ポキポキと鳴るときには、それまでに動かさずに固まっていた関節周りがストレッチされたときです。

そのためポキッと鳴ったからといって、すぐに病院に行くような心配は要りません。

骨自体が「ボキボキ」鳴るのではない

背骨 音

背骨や関節がポキポキ鳴ると、骨自体が鳴っているように感じている方は多いと思いますが、実は骨が鳴っているのではありません。

関節と関節の間から聞こえてくる音で、クラッキングといわれる現象です。

関節には様々な器官があるのですが、その中に関節包という部分があります。

関節包の中には関節液である髄液という液が入っていて、関節を動かしたときにはどうしても骨と骨の間の関節部分がこすれ、負担がかかります。

髄液にはたんぱく質やヒアルロン酸が含まれているのですが、関節が動いたときに受ける負担を髄液が、緩和させてくれるのです。

どういうことかというと、関節を動かしたときには関節包に入っている髄液に気泡ができます。

そして関節液にできた気泡は、関節を動かされた拍子に弾けてしまうのですが、この弾けたときに発生する音がポキッという音だというわけです。

「ボキボキ」ならすのは、危険な行為

関節を鳴らすのは危険

背骨や関節がポキポキと鳴るのは、気泡が弾けたときの音ですから、背骨や関節に異常をきたしたわけではありません。

そのため危険な行為だというわけではありませんが、ポキポキ鳴らすことが当たり前のように習慣化しては、困ることになります。

もちろん負担を和らげるためにクラッキングという現象があるのですが、それでも関節には影響があります。

しかし、気泡が弾けることは関節にとっては強い衝撃を与えられ、負担がかかることになるのです。

衝撃が度重なると、関節部分ではエロージョンという現象が起こります。

エロージョンは、関節部分や器官、周囲の血管に負担を与えて損傷させ、トラブルを起こさせる危険性があります。

また、ポキポキ鳴らすのを繰り返すとエロージョンにより損傷した部分が元の形に戻ろうとして、関節を太くさせていきます。

このようなことから、背骨や関節をポキポキと鳴らすのは、避けた方が良いといえるでしょう。

絶対に避けてほしい「首のバキッ」とするクセ

関節を鳴らす 避ける行為

背骨や関節のポキポキと鳴らすのは、あまり良い行為といえませんが、ほかの体の部位で絶対に避けてほしいクセがあります。

それは首のバキッとするクセです。

実は私も時々首をバキッとさせることがありますが、音が鳴ると凝りが和らぐようではありませんか。

しかし、首には脳に血液を届ける椎骨動脈という動脈があります。

首をバキッと鳴らすと、首にはかなりの衝撃がありますので、椎骨動脈は刺激を受けて血管が切れる可能性があるのです。

血管が切れると、椎骨動脈解離という症状を引き起こす可能性があります。

椎骨動脈解離はひどい頭痛を引き起こしますが、状態によっては脳梗塞やくも膜下出血などを起こしてしまうこともあります。
また、ほかには椎骨も痛める危険性もあります。

すると椎骨の先がとげ状となり、脊髄の神経を圧迫して手や脚にしびれを引き起こしてしまいます。

首のバキッとするクセをつけると、これらのような恐ろしい症状が引きおこる可能性がありますので、絶対に避けなければならないのです。

まとめ

数々の体内から聞こえてくる音や、外に排出されてくるものはありますが、すべて体内で起こっているからこそのことです。
ヒトの体は繊細ですから、体内から起こっている現象には、中には気に留めておくべきものもあります。

背骨や関節をポキポキ鳴らすのは、体内で起こっている現象の中では多くの場合、神経質になるほどのことではありません。

しかし、度重なってポキポキ鳴らすことや場所によっては危険な場合もありますので、決して安易にポキポキ鳴らさないようにしましょう。

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